先日

母とお茶をしました。

服を買ってもらいました。もう47歳なのに、70を過ぎた母に

買ってもらいました。

 

母は言いました。

 

「ねぇ。あんたいつまでそんなキャラでいるわけ?

もう落ち着いて品格ってのを表に出さなきゃいけないわ。」

 

そうだ。この母、悪魔だった。

忘れていたのだ。

 

私の母が悪魔だってことなど

誰が信じるもんですか。

穏やかに、ニコニコとした。まるで菩薩のような母を。

 

小さい頃の私はリボンにブラウス黒のワンピース。

ピアノの先生とタックを組んで、

バイエル ブリュグミラー ソナタ ソナチネ

 

その当時の母に。

47歳になった私がレモンサワー片手にパックして

片足立てておつまみ食べてるなんて知ったら

多分卒倒する。

いや。気が狂う。

 

「品格ってもうあるつもりだけど。」

そう答えたら。

母は少し大きめの音を立ててコーヒーカップを置き、

「考えて発言しなさい」

と言った。

 

 

#お茶の味なんてしない

#買ってもらったスーツの色は

#リクルートな紺色

#だれも信じない話

#品格どこかに販売してませんか