季節外れのお話。

実家の庭には、甘い桃が実る。

あまり数がないので、同居していない私の口には入らない。

今年はラッキーなことに口に運ぶことができたので

父に

「今年はすごく甘いね」

と言ったら。

「そうかそうか。木の根もとに死んだ犬を埋めたからな」

…。

少しの罪悪感とカオスと素晴らしい肉厚な桃に

生命を感じて飲み込んだ。

この桃を食べたなら。

もう少し責任を果たさなければならない。

 

#季節外れ

#桃

#私の名前の第三候補は桃子

#桃子かわいい